【コラム】ポケモンカードの公式大会と様々な困難の闘いの歴史
新型コロナウイルスによる影響が、我々の暮らしに大きな影を落としています。
ポケモンカードゲームにおいては、2020年2月29日から3月19日までの公式イベントが軒並み中止に。
中でも、大型公式大会である「Pokémon Asia Top League Kyoto 2020」や「ポケモンカードゲーム チャンピオンズリーグ2020 京都」等の中止は大きな話題となりました。
今回だけではなく、主要なイベントが中止となったケースはこれまでにもいくらか存在しています。
何分明るいトピックではないので取り上げるのが少し憚られますが、こういうことも語り継いでいく必要があるはず。
ということで、過去の大きな出来事をピックアップしてみました。
ポケモンカードゲーム バトル★ネオ - スプリングロード中四国大会(2001年3月25日)
2001年から全国主要都市で開催された「バトル★ネオ - スプリングロード」。
その地方予選となる中四国大会が、前日となる同年3月24日の2001年芸予地震の影響で中止となりました。
当時、インターネットはまだ普及率が低かったためか公式ホームページもほぼ更新がなく、イベントに関するアナウンスもありません。
僕はこの日遠方から参加予定でしたが、前日流石に中止されるだろうと判断。
現地の友人に電話をかけて会場の様子を見に行ってもらった記憶があります。
前日時点では不明、当日は会場で開催中止のアナウンスが行われていたとのことでした。
ポケモンカードゲーム バトルロード★スプリング2005九州大会(2005年3月20日)
2002年から全国の主要都市で開催された「バトルロード★スプリング」。
2005年の地方予選である九州大会は、同年3月25日に発生した福岡県西方沖地震の影響で中断となりました。
まさにイベント開催中に地震が発生した、という希有な例です。
スタッフの指示によって参加者の誘導が行われたとのことで、当時の様子を克明に記したレポートが残されています。
尚、中断された同イベントは、同年5月20日に繰り越しで開催されています。
ポケモンカードゲーム バトルロード★スプリング 2008(2008年4月12日~)
先述の「バトルロード★スプリング」。
2008年のものは、開催を妨害する旨の脅迫状が届いたことを理由に、同年4月12日の関東大会以降のイベントが全て開催中止となりました。
「捜査に支障をきたさぬよう」との理由で詳細は明らかにされておらず、謎の多いまま過去の話となってしまった出来事です。
当時の状況を語るには余りにも多くの時間が必要だと感じるので、ひとまずここでは詳細な言及を避けます。
この後、プレイヤー全体にマナーの向上を呼び掛ける「ピカリボンキャンペーン」という運動が始められ、全国的に支持を集めました。
ポケモンワールドチャンピオンシップス 2011(2011年4月3日~)
2009年から世界大会と同じ名称で開催されるようになった「ポケモンワールドチャンピオンシップス」。
2011年のイベントは、同年3月11日に発生した東日本大震災により、全日程が中止となりました。
東日本大震災についてはまだまだ記憶に新しいという方も多いかと思います。
ポケモンカードどころか当面の生活の見通しも定かでないような状況がしばらく続きました。
まとめ
ポケモンカードのイベントはこれまでにも何度も大きなトラブルに巻き込まれてきたということ。
その中で、歴代の主催者達は参加者達の安全を第一に考えた判断を下してきたということ。
そして、トーナメントシーンの熱気は何度も息を吹き返してきたということ。
その辺りを知っておいてもらえたらいいなと思います。
笑顔でポケモンカードを楽しめる日がそう遠くないうちにまた来ることを、信じて待ちましょう。
余談
2002~2003年頃、公式大会の上位入賞者を対象とした招待制のイベントで、何らかの国際情勢の影響によって中止になったものがあったと記憶しています。
何かご存知の方は提供いただけると助かります。