【レポート】ダニエル・アーシャム個展「Relics of Kanto Through Time」[20200704]
ダニエル・アーシャムの個展を見に行ってきました。
ダニエル・アーシャムとは
ニューヨークを拠点に活動しているアーティスト。
“フィクションとしての考古学”をテーマに、今年はポケモンとのコラボレーションを展開しており、UNIQLOからはコラボTシャツが発売されたりしています。
感想
今回の展示は「1000年後の3020年に発掘された、ポケモン赤・緑がモチーフの作品群」というのがコンセプト。
ありがたいことに撮影OKです。
こちらは「Charizard(basic)」のレリーフ。
世界一人気のカードといっても過言ではない英語版リザードン。
こちらは「カメックス(第1弾)」。
日本語版です。
細かく見ていくと色々なことがわかります。
「illus. Ken Sugimori」のクレジットはありません。
それもそのはず、ここにあるのは杉森建のイラストではなく、ダニエル・アーシャムが新たに作りだした彫刻作品なのです。
ポージングも微妙にオリジナルのものとは異なっています。
ちなみにCharizardの方も同様。
本物はこう。
右下にレアリティマークがあるので少なくとも2版以降ですね。
初版はこう。
進化前を示すカメールのシルエットも、オリジナルのカードに印刷されていたものとは異なります。
これは現在ポケモン公式サイトに掲載されているもの。
ファイアレッド・リーフグリーンの頃に描き下ろされたものではないか、という話。
そうすると、設定上は2004年以降の作品ということになりますね。
本物はこう。
そんなわけで、いつの間にか考古学的な視点でもって作品と向き合っている自分に気付いたのでした。
こういうのが「フィクションとしての考古学」なのかも。
ほんとかよ。
楽しかったです。
これらの作品群は、渋谷パルコ4Fのパルコミュージアムトーキョーで、2020年8月1日(土)~16日(日)まで再び展示される予定の様子。
足を運んでみてはいかがでしょうか。
もしくはご一緒しましょう。