ニモノログ

なにものかとポケモンのブログ。(Pokemon blog by nanimonoka)

【トピック】16歳の僕がポケカ過疎地でイベントを作ったときの話

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ポケカプレイヤーなにものかはポケカ過疎地で育ちました。

カードショップもイベントも遠い山の向こう。

僕は16歳のとき、そこでポケカのイベントをやってみようと思い立ちました。

その時のお話をします。

 

イベントをやろうと思ったワケ

僕が育った津山という街は、岡山県の北の方にあるそこそこの田舎です。

街のおもちゃ屋さんや小さなデパートがぽつぽつとあり、なんとかスターターや拡張パックを買うことはできました。

ポケモンブームはそれなりに波及しており、ポケモンカードを集めたり遊んだりしている人も小学生を中心にそこそこいました。

 

少年なにものかはポケモンに完全にのめり込んでいて、自然と公式大会を目標にプレイしていました。

月に1回の店舗大会とシングルカードの買い出しに、最寄りのカードショップまで電車で往復4時間と3000円。

公式大会は朝の3時に起きて、父親の車で広島までを往復8時間。

なかなかのモチベーションが必要な環境です。

 

ありがたいことに、ごく少数の友人はこの物好きな少年なにものかに付き合ってくれていました。

しかし、中学高校と進学するにつれ、彼らもポケカからは離れていきました。

4つ下の弟の友人世代も中学校進学を控え、いずれ同様に離れていくであろうことは想像に難くありません。

そのうち仲間が誰もいなくなってしまうかもしれないと思いました。

 

ポケモンカードってあんなに楽しいのに。

みんなにもっとポケモンカードの楽しさを知ってほしい。

初めて出会う対戦相手と、優勝を目指して真剣勝負をする楽しさを知って欲しい。

16歳の僕は、自分でもイベントを企画してみることにしました。

 

当時、周りにイベントを運営しているような人は誰もいません。

誰にも頼れない、たった一人の挑戦です。

 

1.イベントの内容を考えてみる

まずはイベントの内容を考えてみました。

僕は公式大会がやりたい。

 

公式大会と同じことを店舗大会の規模でやればいいはず。

形式はブロック別の総当たり、制限時間は20分。 

これについてはあまり迷いはありませんでした。

 自宅で小さな対戦会は度々やっていたので、その延長でなんとかできそう。

 

参加費は無料。

とにかく人に来てもらいたかったし、少額であっても子供達には大きな負担になってしまうはず。

自分のお小遣いでなんとかすることにしました。

 

ちなみに、イベント名は「ポケモンキャラバンジム」としました。

大勢で連れ立って遠くのイベントへ遊びに行くのをキャラバンに見立てた非公認ジムを作っていたので、そこから取ってきた形です。

 

2.会場を予約してみる

人を集めるには場所が必要です。

市役所の会議室が、生け花教室や囲碁教室等の様々な用途に貸し出されていることにずっと目をつけていました。

ポケモンカードのイベントにだって使わせてもらえるはず。

 

懸念点は2つありました。

僕はただの高校生なので、市役所の人の信用を得られないかもしれないということ。

ポケモンカードという遊びが、市役所の人の理解を得られないかもしれない、ということ。

 

そこで、僕は真面目さをアピールするために、休日にわざわざ高校の制服を着て市役所の窓口に向かいました。

そして、まず伝えたのが、「子供達を集めてゲーム大会をやりたい」ということ。

次に「ポケモンカードという、トランプのようなカードゲームをやりたい」ということ。

 

感触は悪くありませんでした。

あっさり、お小遣い程度の金額で会議室を借りることができました。

心境としてはここが一番の山場だったかもしれません。

 

3.資料を作ってみる

ちゃんとしたイベントにはちゃんとした資料が必要です。

家にはパソコンとプリンターがあったので、資料を作ってみることにしました。

 

これも、公式大会に出場したときに送られてきた資料を参考にしました。

スケジュールや注意事項を確認するイベント案内。

カードを種類別に記入するデッキシート。

 

白いコピー用紙に黒い文字が並んでいるだけの全くない味気ない印刷物。

それでも、刷り上がってみるとなかなかそれっぽくできているように見えて満足でした。

 

4.宣伝してみる

なるべく沢山の人に来てもらうために、宣伝が必要です。

僕は周りでポケモンカードを遊んでいる人達に片っ端から声をかけました。

高校の同級生、同級生の兄弟、部活の先輩や後輩、別の高校に進んだ同級生、弟の同級生、弟の同級生等。

みんな淡々と、イベント参加を承諾してくれました。

 

更に、知らない人にも来てもらいたいと思って手書きのポスターを作りました。

画用紙と色鉛筆を買って、イベントの日程や内容や自分の連絡先を簡潔に書いて、目に留まるようにポケモンの絵もがんばって描きました。

 

そして、そのポスターを持って母校の小学校を訪ねました。

担任だった先生がまだ在籍していたので、市役所で会議室を借りたときと同じようにイベントの話をして、ポスターを貼らせてもらいたいとお願いをしました。

ポケモン少年なにものかを覚えていた先生は、笑って承諾してくれました。

僕の書いたポスターは、人通りの多い下駄箱側面に貼ってもらえることに。

結果としてこのポスターは全く効果がなかったのですが、いい経験になりました。

 

5.イベントを本当にやってみる

そしてイベント当日。

 

早めに市役所の会議室に行って、椅子と机を並べ替えました。

しばらく待っていると、声をかけていた人達が次々と来てくれました。

嬉しかったです。

とても。

 

全員に椅子に座ってもらい、みんなの前でイベントの説明をしました。

自分もそこに交じって対戦をしました。

スコアシートを記入したり結果を集計したりしました。

おおよそイベントっぽいことを一通りやりました。

楽しかったです。

とても。

 

誰が優勝したのだったか、もう覚えていません。

そんなことはどうでもよかったのかもしれません。

 

6.その後

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イベントの記念写真が、今でも手元に残っています。

撮影係の僕以外の20人程の仲間たちの笑顔。

とてもとてもいい思い出です。

 

ポケカのイベントを地元で開いたのはこれが最後です。

やがて僕も大学受験に追われ、周りのポケモンカードブームも静かに終息していったのでした。

何もかもが時間と共に過ぎ去っていった。

 

思えば、田舎の高校生が主催のあの小さなイベントがスタート地点だったのでした。

僕はイベントオーガナイザーの資格を取得し、今でも細々とイベントを開いています。

 

7.唐突な告知

ところで、あれから十余年、思い出の地津山で再びポケモンカードのイベントを開催することになりました。

相変わらずカードショップもイベントもないあの津山でポケモンカードを遊んでいる人達がいるということを知り、ぜひ協力させていただきたいと申し出た次第。

地元のオーガナイザーzinさんと共催の形です。

高校のときよりはちゃんとできるはずだし、お金も多少あるので箱とかプレイマットとかがんばって準備してます。

よかったら、というか是非、遊びに来てください。

沢山集まるといいなー。

 

nanimonoka.hatenadiary.jp